最近、長女が自動車教習所に通い始めまして、(娘、自分両方の意味で)「もうそんな歳か!」という感慨と共に、20数年前に自分が教習所に通っていた頃の事を思い出しています。
思えば、色々なエピソードがありました。
例えば、よく学科を担当していた年配男性の教官。いつもニコニコしていてすごーくソフトな物腰なのですが、授業の中で指すのはなぜか若い女性ばかり。
ある日、その教官が実技の担当になったのですが、終始不機嫌な顔で、ちょっとでもモタつくと「何やってんだオメェよお!」と普段とはまるっきり違う声で怒鳴ってくる!
だけど、見てると女性を担当する時はいつもの感じで「じゃあ◯◯さ〜ん、はじめましょうねぇ〜」みたいな感じ(笑)男女での態度差が露骨なんてレベルではなく、怒るのを通り越して感心してしまいました。
また、路上の卒業試験は数人ずつの同乗で行われたのですが、自分の前の人が道に迷ってどんどん山道みたいな方へ(試験中は道を教えられない)。
散々迷った末に「あ!あそこを曲がれば元の道だ!」という所が見えて来たのですが、なんとそこで「もうダメです〜!」とギブアップ!
教官も「本当に、本当にいいの?」と重ねて確認していましたが…失格になった後、ほんの数十メートルで元の道に戻れたのを知った彼の顔が忘れられません。
そんなお笑いエピソード(?)の中、妙に覚えてるのが、まだ最初期で(マニュアル車だったので)エンストを連発してしまい、あわわわっとなっていた私に教官が言った一言
「君は何かに追われているのか!」
(暗転してスポットライトあたる)
…その通り、自分は常に何かに追われているような感覚の中で生きている…いったい俺は何に追われているのだろう…
と、妙な思案に陥ってしまいました(笑)
四半世紀ほどが過ぎた現在も、相変わらずいつも何かに追われているような感覚の中で生きていますが、それがあるからこそ、ノンストップで色々な事に取り組める気力がわいて、走っていられるような気もします。
何かよくわからない、俺を追いかけてくるモノ。これからもよろしくね(笑)